配属先へ初訪問~首都からミニバンに揺られ7時間の旅~

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7/7にマラウイ着、首都に滞在して大統領府や大使館を表敬訪問、各種オリエンテーションや予防接種を受け、30時間の現地語語学訓練を経て計20日後、青年海外協力隊ならではの洗礼を受ける。

その名は、カントリーツアー。ツアーっていうか、それぞれの赴任先へ1人で行って来いの旅。渡されたものは配属先の所長とアシスタントの携帯番号と、それからオフィスの外観の写真のみ。(こういうのってTV番組であるパターンだよな。)

なる程、青年海外協力隊なる者、これから自分の仕事や役割を自分で作っていかなきゃいけないわけだから、これくらい普通にこなさなくてはいけないわけですね。 既に立ち上がったプロジェクトに決められた役割で呼ばれ、現地のカウンターパート(一緒に動く現地組織)から誰かが空港に迎えに来て、自分の名前が書かれたプラカード持って待っててくれるのとは、そりゃ違うよな。

青年海外協力隊は、ほとんどの場合、現地カウンターパートにウェルカムされていないらしい。協力隊の派遣を要請するのは大統領府などの国レベルであり、実際の派遣先である群・県・市町村レベルからすると、仕事が増えるやっかいなお荷物くらいにしか思われてない、と。

実際に同期隊員の様子を見ていると、カウンターパートに居留守使われてなかなか連絡がとれないと困り果てている子も居るけれど、幸いに私のカウンターパートはどうやら大当たり。社会福祉省の県事務所の所長さんで、まめに連絡取れるし、勿論英語で問題なく意思疎通できるし、しかも親切。

更にありがたいことに、赴任先の県内の国立病院に勤めている理学療法士の先輩隊員が大変親切にお世話してくれて、初めて来た大陸の右も左も分からない状態でも、カントリーツアー全然困りませんでした。教わったことによると、南部にある私の赴任先Zomba県は、首都(中部)からミニバスに揺られて7時間。ギューギューに乗り込んで、トイレ休憩なし。
▲ミニバス=こういうバン。後部シートは3列と4列のパターンがある
 マラウイの主要な交通手段は、主にミニバス。長距離ならビッグバスと呼ばれている文字通りデカいバス(日本の長距離バスと同じくらい)と、近距離ならタクシーと呼ばれている個人所有の普通自動車、チャリマトと呼ばれている自転車タクシー、アジアにもあるトゥクトゥクというバイクタクシーがあります。鉄道も南部にのみ存在していますが、基本的に貨物列車で、しかも1983年のモザンビーク内戦により物理的被害を受け、1997年の大洪水により橋が流され、しかももう古いので全区間において改修が必要な状況で、ほぼ機能していません。
▲マラウイで一番高級なビッグバス、AXA。首都Lilongweと最大商業都市Blantyreを1日2往復します。
道路の整備状況は、南北に大きな幹線道路が2本通っており北はタンザニア、南はモザンビークに繋がっています。都市部周辺は道も多く作られていますが、当然ながら田舎になるにつれ道は激減します。 幹線道路と第2級道路の舗装率は約50%、第3級以下はほぼ舗装されていないと思っていいんじゃないかな。

移動の当日朝、5時起床。朝食をとって、6時に宿泊先を出発。水は控えめに摂取。コーヒーはトイレ行きたくなるからやめとく。6時半頃にバスターミナルに着くものの、ごちゃごちゃしてて何が何だか分からない。看板があるわけでもないし。でも、周りに聞くとみんなとっても親切に教えてくれるので、6:40には目的地へ行くミニバスに乗りこめた。
▲ミニバスのバスターミナルは、広範囲にわたりこんな風にひたすらバンが並んでるだけ
このバス選びは割と肝心で、利益の都合上お客がいっぱいになるまで出発しないので、人がたくさん乗っている方がいい。その為に客のフリして乗り込んでいるサクラが居る程だそう。だがしかし、JICAから言われているのは、事故った時のためにバスは真ん中に乗るようにとのこと。ドア付近は一番いけない。簡単に開いちゃうから、事故ったら外に放り出されてしまう。なので、最後に乗る人になるのも良くない。それから車両の整備状況も確認するようにとのことで、訓練期間中にタイヤのボルトが幾つも外れたまま走行しているバスの写真とかも沢山見せられたけど、完全に整備されてる車両なんてそもそも無いから。

「Zomba行きだよ」と声を掛けられたバスは、整備も悪くなさそう。ぱっと見だけど、むしろいい方。ちゃんと旅客運送業の登録を受けているナンバープレートの色だし、人もそこそこ乗ってる。ところが、他のバスをチェックせずにとりあえず乗りこんだら、満員になるまで1時間以上も待たされた。

Zomba行きはビッグバスもあるけど、満員になるまで4時間待ちもザラらしく、あえて乗り心地良くないけど定員少ないからすぐに出発できるミニバスに乗り込んだんだけど。隣のマラウイ人もため息まじりでイライラしているご様子。とは言え私の心情としては、4時間も待たなくて済んだし全然いいかな、という気分。でもそんなの、イベント的にしか長距離移動しない私と違って、地元の人にとってはTransportationは大問題だよな。。

結局乗ったのは車両の真ん中どころか、運転手と助手席の間のシートベルトないところで、これ事故ったら私、フロントガラスを割って外に投げ出されるなぁと思ったけど、この運転手、運転のセンスはきちんとした人だな、と道中安心した。

追い越しする時はストレートの道でちゃんと前方をうかがうし、大きな段差の手前ではエンジンブレーキ使って徐々にスピード落とすし。

首都の市内を走るミニバスでは整備不良半端なくて、左側のタイヤの空気圧不足で車体が元々斜めに傾いていたのに、渋滞をすっぱ抜く為に右側の車輪だけ車道に残して、空気圧足りてない方の車輪をだいぶ段差の下がった路肩を走行させるから増々ナナメになって、これ本当に横転するんじゃないかとヒヤヒヤしたこともあったけど。

Zombaへ向かう途中の村や町、色々見たけれど何もないところは驚くほど何もない。3匹の子豚に出てくる長男ブタの茅ぶきの家がいくつか並んでるだけのところもある。

一方、大きな町のバスターミナルでは、バスが着くと同時にバスの周りに一斉に売り子がわらわら寄ってくる。窓越しに商売を始めるの。

ビニール袋に入れられた水は大概どこでも見る。後は、携帯の通話料金用のプリペイドカード、ビニール袋入りの手作りちっくなポテチ、スプライト&ファンタ、サーターアンダギーに良く似た揚げパンも割と見たな。街によって売っているものが違っていて、道中後半ではゆで卵をよく見た。それから一部地域ではキャベツ、にんじん、ネギとか、バスで移動中に野菜は買わねーだろ、と思ったり。なぜかMicroSDカードとか。なぜこれを売り物としてチョイスして持ってきた。

マラウイの売り子は、アジアで経験したのと違ってしつこくない。「要らないよ」ってニコッと微笑むと、向こうも微笑み返して次の人に行ってくれるので気持ちがいい。

Zombaまでもう1時間くらいの街で、唐突に運転手が言う。
 「バスを乗り換えてくれないか?」

「あれ?このバスZomba行きでしょ?Zombaまで行かないの?」

「今日さー、Zombaに行く人が4人しか居ないんだよねー。大勢がここで降りちゃったから、このバスは今から首都に折り返すバスにするよ。あの目の前に停まってるバスに話つけてあるから、追加料金なしでそっちに乗って。」

オッケー、オッケーと2つ返事でバスチェンジ。確かにその方が効率いいわ。日本のバスもそうしたら死ぬ路線減るんじゃないの。そうもいかんか。

改めてそのバスがいっぱいになるのを若干待って、再出発。7時間のバス移動だって聞いていたけど、実際は6時間で着いた。その前に、ミニバスでは異例らしい1時間待ちしているから結局7時間だけど。

着いてみたら、聞いていた通りの良い街。市場も常設であるし、売っている野菜の種類はむしろ首都より豊富。どうやら乾期にもたまに雨が降る地域らしくて(!)、緑が豊か。店は町の中心部に密集していて栄えている。イギリス植民地化時代の元首都だから、ヨーロッパ人が好みそうな外観の建物も残っているし、白人もちらほら見る。

おっとーーーーーー。私、ド田舎に行きたいって面接の時から言ってたんだけどな!?まぁ、配属先の事務所は街中にあるとして、結局活動では村を回るんだし。どういうことになるのかは来月実際に赴任してからのお楽しみということで。先ずは住む家をJICAと配属先の間で合意決定して貰わないと!!!



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